先月、リフレッシュを兼ねて京都へ出かけ、前から気になっていた“坐禅体験”をしてきました。観光とはまた違う、京都の静けさや奥深さに触れられる貴重な時間になると思い、少し緊張しながら寺院へ向かいました。門をくぐった瞬間、街の喧騒とはまるで別世界のように空気が澄んでいて、背筋がすっと伸びるような感覚に包まれました。
坐禅がはじまると、まずは姿勢と呼吸を整えるところから。普段どれだけ余計なことを考えながら生活しているのか、改めて実感するほど頭の中が騒がしく、最初の数分はなかなか集中できませんでした。足は徐々にしびれてきて、雑念も浮かんでくる。それでも呼吸に意識を戻すことを繰り返していると、次第に音や気配に敏感になり、心が少しずつ静かに整っていくのを感じました。
途中で警策(きょうさく)と呼ばれる棒で肩を軽く叩いてもらう場面もありましたが、痛みというより“今ここに集中しなさい”と背中を押されるような感覚で、不思議と気持ちが引き締まりました。こうした体験は、京都だからこそ味わえる凛とした空気があってこそだと改めて感じました。
坐禅が終わったあとは、心の重りがふっと軽くなったような解放感があり、外の景色までいつもより鮮やかに見えました。忙しい日々の中で、自分自身と向き合う時間をつくることの大切さを実感し、またぜひ京都で坐禅をしたいと思える素晴らしい体験でした。仕事にも良いリフレッシュになり、頭の中が整理されて前向きな気持ちで帰ることができました。
