夏の陽射しがジリジリと照りつける7月。後輩から「サーフィン、やってみたいっす!」と熱いメッセージが届いた。せっかくの休日だし、湘南の海で一緒に波に乗ってみようじゃないか!と、即決で計画を立てた。
朝6時に湘南の鵠沼海岸に集合。まだ涼しい海風が頬を撫でる中、サーフボードを抱えた後輩の目はキラキラしてる。初めてのサーフィンに胸を躍らせているのが伝わってくる。俺も2年近くサーフィンを続けてきたけど、こうやって誰かに教えるのは初めてだ。ちょっとした責任感とワクワク感が入り混じる。とりあえず、砂浜で基本の姿勢やパドリングのコツをレクチャー。後輩は「マジで難しそう…でも楽しそう!」と笑顔でつぶやく。そのノリ、嫌いじゃない。
海に入ると、7月の湘南はもう夏全開。波は初心者にも優しいサイズで、教える側としてもホッとする。後輩に「最初は波に慣れるのが大事だよ」と伝えながら、ボードに腹ばいになってパドルする練習からスタート。案の定、波に揺られてバランスを崩し、「うわっ、なんすかこれ!」と笑いながら転ぶ田中くん。海水をかぶりながらも、すぐに立ち上がって次の波に挑戦する姿に、こっちまでテンションが上がってくる。サーフィンの楽しさって、こういう瞬間にあるよな。うまく乗れなくても、海と向き合う時間が最高なんだ。
何度かトライするうちに、後輩が小さな波にタイミングよく乗れた瞬間があった。「おおっ、乗れた!先輩、見ました!?」と、子供のようにはしゃぐ彼に、思わずガッツポーズ。初めて波に乗るあの感覚、俺も昔味わったな。湘南の青い海と空、波の音、そして仲間との笑い声。普段の仕事のストレスなんて、全部吹っ飛ぶ瞬間だ。後輩も「こんな気持ちいいこと、もっと早く知りたかったっす!」と興奮気味。教えた甲斐があったってもんだ。
日が昇るにつれ、ビーチはサーファーや家族連れで賑わってきた。俺たちは波待ちの合間に、近くの屋台で冷たいコーラを飲みながら一休み。後輩が「次はもっと大きい波に挑戦したいっすね!」と意気込む姿を見て、こいつ、サーフィンにハマりそうだなとニヤリ。この夏は、湘南で後輩と一緒に波乗りの腕を磨く休日が続きそうだ。海って、こうやって人と人を繋げてくれる。次はどんな波が待ってるかな。