年齢を重ねるほどに、派手さよりも「余裕」が求められます。
それは服装でも言葉でもなく、まず“髪”からにじみ出るもの。
若いころは勢いで押せても、三十代を超えると清潔感と品がすべて。
清潔に整ったシルエットの中に、少しだけ遊びを入れることで“大人の余裕”が完成します。
たとえばフェードの高さを抑えて、トップに少しだけ動きを残す。
それだけで、しゃべらずとも「この人、わかってるな」と感じさせる雰囲気が出ます。
大人の余裕は“無理をしない格好よさ”。
髪を立たせすぎず、流れをつくりすぎず、自然にまとまっているのが理想です。
そのためには自分の髪質や頭の形を理解することが大切。
理容師として多くの男性を見てきましたが、自分の髪を知っている人ほど、シンプルでも格好いい。
そして、スタイリング剤は軽めの質感でまとめるのがおすすめ。
ツヤを少し残して、清潔感と余裕を両立させましょう。
髪を整えるだけで、表情も自然と変わります。
“大人の余裕”は、生まれつきではなくつくれるもの。
次のカットでは、ぜひその第一歩を踏み出してみてください。
